見かたと基準
マップに表示しているもの
| PM2.5 | 地上付近の微小粒子状物質の濃度(µg/m³、1時間値)。健康への影響を考えるときの基本になる量です。環境基準は日平均 35 µg/m³ 以下です。 |
|---|---|
| 光化学オキシダント | 光化学スモッグの原因となる物質で、その大部分を占めるオゾンの地表付近の濃度(ppm、1時間値)。環境基準は「オゾンとして8時間値 0.07 ppm 以下、かつ日最高8時間値の年平均 0.04 ppm 以下」です。1時間値が 0.12 ppm 以上で注意報、0.24 ppm 以上で警報が発令されます。春から夏の日中、晴れて風が弱い日に高くなりやすい物質です。 |
| AOD(エアロゾル光学的厚さ) | 大気全体に含まれる粒子(砂じん・すす・硫酸塩など)の量を、光の通りにくさで表した値(波長550 nm、単位なし)。空のかすみ具合の目安で、0.1前後で澄んだ空、0.5を超えるとかすんで見えます。 |
| 太陽光への影響 | 晴れた場合に、エアロゾルによって地表の日射量(全天日射・1日積算)が何%減るかの目安。太陽光発電の発電量はおおむね日射量に比例するため、発電量の減少率の目安にもなります。雲の影響は含みません。 |
AODは大気全体の量です。上空を流れているだけのときは、マップでは濃く見えても、地上のPM2.5はそれほど上がりません。地上の濃度はPM2.5のマップで確認してください。
判断の目安:PM2.5(日平均値)
| 区分 | 日平均値 | 根拠 |
|---|---|---|
| WHO指針値以下 | 15 µg/m³ 以下 | WHO大気質ガイドライン(2021)の24時間指針値 15 µg/m³ |
| 環境基準以内 | 15〜35 µg/m³ | 日本の環境基準(日平均 35 µg/m³)以内 |
| 環境基準超 | 35〜70 µg/m³ | 環境基準を超えるが、注意喚起の目安以下 |
| 注意喚起の目安超 | 70 µg/m³ 超 | 環境省の暫定的な指針で、注意喚起の目安とされる値 |
自治体は、当日の午前5〜7時の平均値が 85 µg/m³ を超えたとき、または午前5〜12時の平均値が 80 µg/m³ を超えたときに、その日の日平均値が 70 µg/m³ を超えるおそれがあるとして注意喚起を行います。当日の判断は、朝の実測値(環境省「そらまめくん」)で行うのが確実です。マップは、前日までの準備や予定の見通しに使ってください。
判断の目安:光化学オキシダント
| 区分 | 基準値 | 根拠 |
|---|---|---|
| 環境基準以内 | 8時間値 0.07 ppm 以下 | 環境基準(オゾンとして8時間値 0.07 ppm 以下、かつ日最高8時間値の年平均 0.04 ppm 以下) |
| 環境基準超 | 8時間値 0.07 ppm 超 | 同上 |
| 注意報レベル | 1時間値 0.12 ppm 以上 | 大気汚染防止法(第23条)と同施行令にもとづく注意報の発令基準(全国共通) |
| 警報レベル | 1時間値 0.24 ppm 以上 | 都道府県の大気汚染緊急時対策の要綱による警報の発令基準(多くの自治体で 0.24 ppm。法律上の全国共通の基準ではありません) |
目安:AOD(エアロゾル光学的厚さ)
AODには環境基準がありません。次の区分はこのサイト独自の目安です。
| 区分 | AOD(550 nm) | 空のようす |
|---|---|---|
| 清浄 | 0.1 以下 | 遠くまで見通せる、きれいな空 |
| 普通 | 0.1〜0.2 | 日本でよく見られる程度 |
| 高い | 0.2〜0.4 | 遠くの景色がかすんで見える |
| 注意 | 0.4 以上 | 黄砂・森林火災の煙・越境汚染などが流れてきている可能性 |
目安:太陽光への影響
太陽光への影響にも基準はありません。次の区分はこのサイト独自の目安です。
| 区分 | 日射の減少(1日・晴天時) | 発電への影響 |
|---|---|---|
| 影響は小さい | 5% 未満 | ほとんど影響なし |
| 影響あり | 5〜10% | 晴れていても数%下がる見込み |
| 影響が大きい | 10〜15% | 1割ほど低めに見込む目安 |
| 影響が非常に大きい | 15% 以上 | 黄砂や煙などで大きく下がるおそれ |
判断パネルとマップの色は、それぞれの図の凡例と同じ色を使っています。
このサイトで扱っていない物質
日本で大気の環境基準が定められている物質のうち、次のものはこのサイトでは扱っていません。
- 二酸化窒素・二酸化硫黄・一酸化炭素:道路沿いや工場の近くなど、狭い範囲で高くなる物質です。このサイトが使う約40 km四方のモデルでは、こうした局所的な濃度を正しく表せないため扱っていません。
- 浮遊粒子状物質(SPM):モデルに、日本の環境基準と同じ定義(粒径10 µmで100%カットされる粒子)の値がないため扱っていません。
- ベンゼン・トリクロロエチレン・テトラクロロエチレン・ジクロロメタン、ダイオキシン類:モデルで計算されていないため扱っていません。
これらの実測値は、環境省「そらまめくん」や各自治体の発表で確認できます。
「判断の目安」に書いている行動は、環境省の暫定的な指針をもとにした一般的な目安です。医学的な助言ではありません。子ども・高齢者・呼吸器や循環器に持病のある人は影響を受けやすいため、体調に応じてより早めの対応をおすすめします。
データの出典と限界
- マップは、欧州中期予報センター(ECMWF)が運用する Copernicus Atmosphere Monitoring Service(CAMS)の全球モデルの計算結果を、加工せずに描画したものです。気象業務法に基づく予報ではありません。
- 格子の間隔はおよそ 0.4°(約40 km)です。都市の中の細かな違いや、地域の発生源の影響は表せません。
- モデルの計算には誤差があります。特に黄砂の飛来のタイミングや、森林火災の煙の濃さは外れることがあります。
- 光化学オキシダントは、モデルの最下層(地表付近)のオゾン濃度で表しています。測定局の値とは、高さや観測方法の違いによる差があります。
- 太陽光への影響は、CAMSのエアロゾル光学的厚さ(469・550・670 nm)と水蒸気量をもとに、晴天日射モデル(Bird)で「エアロゾルがある場合」と「ない場合」の全天日射を1時間ごとに計算し、1日分の差から求めた値です。
- 毎朝6時ごろに更新します。配信元の保守などで更新が遅れることがあります。
免責事項・ライセンス・プライバシー
- 本サイトの情報を利用したことで生じた損害について、運営者は責任を負いません。重要な判断には、公的機関の発表や実測値もあわせて確認してください。
- Generated using Copernicus Atmosphere Monitoring Service information. Neither the European Commission nor ECMWF is responsible for any use that may be made of the information it contains.(CAMSデータはCC-BYライセンスで提供されています)
- 本サイトはアクセス解析やCookieを使用していません。「判断の目安」で選んだ対象と地点だけを、次回表示用にお使いのブラウザ内に保存します。